じぶんでアーユルヴェーダ薬膳スープを作ってみようの巻

薬膳スープは案外簡単!


冬になって寒さで体がしんどい人

忙しくてあたふたしてる人

もっと馬力を出したい人に

アーユルヴェーダ薬膳スープ講座です。


作り方は簡単。でもやったことがないと何と無く億劫

というわけで調理実習的ワークショップを開催しました。



とはいえなんで食事が大事なのか?

という理解も大事です。

そうでないと食に手を掛けるモチベーションも上がりません。


アーユルヴェーダとしては、食べたものをきちんと消化できれば病にならないと考えます。

消化だけでなく代謝して体のいい組織を作れるようにするしたいのです。あと、排泄も大切。

どんな風に7つの体の組織が作られて行くか、なんてちょっとややこしいことを話しつつ

実際の食生活でどんなことに気をつけて行けばいいのかを話します。


そして、今日はお腹の虫がなる方がいらしたので、早めにアーユルおやつです。


ミルクプリンのジンジャー黒糖シロップかけ。白くてプルプルのプリンと、きりっとしたジンジャー風味が美味しいです。

今日のハーブティーはツボ草トゥルシー茶。

ツボ草は頭によく、若返り効果。

トゥルシーは免疫力アップ。

この季節のうれしいハーブティーです。


そして調理実習はまず四つの根菜のスープです。

簡単だけど滋養に溢れていて、美味しくて侮れないのですよ。

材料は、人参、大根、アスパラガス、ビーツ。

全部の野菜が揃わなくとも、大丈夫です。あるものだけでもスープは作った方がいいです。


ビーツ(ボルシチにはいってる赤い野菜)は最近は普通のスーパーでも見かけます。

寒い時期は長野や北海道産が出回っています。スーパーの方に聞いてみると案外置いてありますよ。


一日にこの野菜スープを100mlを5、6回飲みます。

野菜の分量はだいたい10センチくらい。アスパラは1、2本くらい。


全ての野菜を細かく刻みます。

千切りでも、みじん切りでもなんでもOK。野菜は出汁なので、出来上がったらこしてしまいますから。


野菜を鍋に入れたら、スパイスをいれます。

今回は胡椒、クミン、コリアンダー。

体質によっていれるスパイスを足したり引いてもいいですね。


そして水を700mlくらい注ぎます。


あとは40分くらい煮込みます。

完成の目安は野菜から味がなくなったかどうか。


野菜を煮込みつつ、次の調理実習にうつります。



調理実習その2はギー作り。

1000の使い道があるというギー。

永遠の真理にも例えられるギー。

チビ黒サンボの虎のバターの正体だと思うぞギー


作り方は簡単なのです。

火にかける、水分を飛ばす、こす、タンパク質を取り除く。以上。


なんですがそのタイミングや変化を実際見てもらうのが大事なようです。


材料は無塩バター。量は400gか600gくらいあった方が成功します。

少ない量だと焦げやすいので注意



普通のバター一箱で200gなので2、3個まとめて作るってことですね。



あと必要なのはリードクッキングペーパーとガラスや琺瑯などの保存容器です。


バターを入れた鍋を火にかけます。バターが溶けるまでは中火、やや強火でも大丈夫です。



すっかりバターが溶けると一面白い泡が浮いてきます。ここからは弱火です。

あんまりかき混ぜるとギーの出来上がりが濁ってしまうので注意。

このときはバターに水分が多く含まれているのでばちばちばち音がうるさいのです。



だんだん泡が大きくなります。


5センチくらいの大きな泡になった後、カニのような細かい泡になります。

音も小さく静かになります。

ここが火を止めるポイントです。


そしてリードクッキングペーパーでこします。

そうするとタンパク質がクッキングペーパーにたまります。ちなみにこのタンパク質は食べられますよ。生キャラメルっぽくて美味しいです



出来上がりは黄金色。

保存は常温で平気ですが、冷蔵庫に入れても構いません。

気温が低くなると白く固まります。まあ、もとがバターなので当たり前ですが。



そうこうしているうちに4つの根菜のスープが出来上がりました。


この段階になると野菜を味見しても味がしません。野菜の旨味や栄養がすべてスープに移りました。

ここでスープの野菜をザルでこしてしまいます

野菜は出汁ガラなので捨てます。


そして出来上がり。赤くて透明なスープは感覚としては野菜茶です。



なので一気にグビグビ飲むのではなく、100mlくらいを5回に分けていただきます。


ただ煮出しただけなのに、濃くて美味しい!のです。試食したみんなにも好評でした。

野菜とスパイスがいい仕事をしています。

これをポットにいれて持ち歩いて飲むといいですよ。



あとはリクエストに応えてチャイの作り方をお見せしたりしました。

ご要望をいただいたことをすぐお見せできるのがワークショップのいいところ。


あと女性の潤いと美しさのための下半身のオイルケアの話などもして

内側から潤していく大切さを熱弁しているうちにお時間になりました。


こうして実習メインのワークショップも面白がってもらえたようでよかったです。

12月はワークショップはおやすみして

1月の中頃に次回は開催します。

予定は薬膳シリーズその2として滋養溢れるアーユル粥作りか

アーユルヴェーダ美容パックを作ろう!かどちらかですよー。